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リスクマネジメントの本質 第2版

書籍情報
ISBN978-4-320-11111-0
判型菊 
ページ数632ページ
発行年月2015年08月
本体価格8,000円
リスクマネジメントの本質 書影
リスクマネジメントの本質

本書は2007年から2009年に渡るサブプライムローン証券化を下地にした金融危機とその最終段階におけるリーマンショック,そしてその後の金融市場情勢を踏まえて第2版として出版された。今回の金融危機を経験したことにより,リスクマネジメントの規制と実践が大きく変化あるいは進展したことによる改訂がほぼ全部の章に見られる。金融危機を経験したことによる知見の記述,そして実践による学習により進展した事柄を記述した。3人の著者は1970年代後半から現在までの金融工学のアカデミックな研究に通じていると同時に,実務上の経験も豊富である。その蓄積の下で自らも渦中に経験したグローバル金融危機に見られた失敗の構造と要因を余すところなく取り上げて冷静に見つめている。

〔日本図書館協会選定図書〕

目次

第1章 リスク管理の鳥瞰図
1.1 リスクとは何か
1.2 リスクと報酬の相反
1.3 名づけることの危険性
1.4 数量化にも存在する危険性
1.5 リスクマネージャーの仕事
1.6 過去と将来―本書の使命
1A.1 市場リスク
1A.2 信用リスク
1A.3 流動性リスク
1A.4 オペレーショナルリスク
1A.5 法務・規制リスク
1A.6 ビジネスリスク
1A.7 戦略リスク
1A.8 風評リスク
1A.9 システミックリスク

第2章 企業におけるリスク管理入門
2.1 なぜ理論的にはリスクを管理すべきでないのか
2.2 実務でリスクを管理する理由
2.3 業務のヘッジ対金融ポジションのヘッジ
2.4 リスク管理の実行

第3章 銀行と規制当局:危機後の規制枠組み
3.1 バーゼルI,II,そしてIII:簡単な紹介
3.2 危機以前の規制の枠組み:引き続き有効なバーゼルII の3 本の柱
3.3 危機後の規制枠組み:バーゼルIII とドッド・フランク法
3.4 ドッド・フランク・ウォール街改革・消費者保護法(ドッド・フランク法)
3.5 欧州銀行法
3.6 結論:バーゼルIII が良いものならば,それは十分に良いものなのだろうか
3A.1 1988 年合意が銀行に要求したものは何か
3A.2 バーゼルI の重大な弱点は何か
3B.1 背景: 銀行の市場リスクの急増
3B.2 グループオブサーティ(G-30) からの政策提言
3B.3 1996 年市場リスク修正合意
3C.1 標準的手法
3C.2 内部格付手法
3D.1 バーゼル2.5 をめぐる議論
3D.2 トレーディング勘定の抜本的見直し
3E.1 CoCo 債と規制
3E.2 CoCo 債の特徴
3E.3 CoCo 債の長所と短所
3E.4 CoCo 債の発行者
3E.5 その他のCoCo 債とCoCo 関連債の発行
3E.6 CoCo 債ボーナス

第4章 コーポレート・ガバナンスとリスク管理
4.1 背景説明―コーポレート・ガバナンスとリスク管理
4.2 本来のリスクガバナンス
4.3 委員会とリスクリミット―概観
4.4 実務上の役割と責任
4.5 リミットとリミット設定の基準
4.6 リスクモニタリング基準
4.7 監査機能の役割とは何か
4.8 結論:成功へのステップ

第5章 リスクとリターンの理論に対するユーザー向けガイド
5.1 ハリー・マーコヴィッツ(Harry Markowitz) とポートフォリオ選択
5.2 資本資産評価モデル(CAPM)
5.3 裁定価格理論
5.4 オプション価格評価の方法
5.5 モジリアニとミラー(M&M)
5.6 行動ファイナンス
5.7 結論

第6章 金利リスクとデリバティブによるヘッジ
6.1 金利リスク生起の構造
6.2 債券価格と最終利回り
6.3 リスクファクターの感応度アプローチ
6.4 様々な証券によるポートフォリオ
6.5 金利リスクのヘッジ手段
6.6 フィナンシャル・エンジニアリング

第7章 市場リスクの計測:バリューアットリスク,期待ショートフォール,その他類似する方法
7.1 VaR の議論:要点
7.2 名目額アプローチ
7.3 デリバティブの価格感応度指標
7.4 バリューアットリスクの定義
7.5 どのようにしてVaR を実務的なリスク制限に用いるか?
7.6 VaR 計測のための分布をどのように生成させるのか?
7.7 VaR はどのようにして実務で使われているのか?
7.8 VaR の補足:期待ショートフォールによるアプローチ
7.9 結論:幅広いリスク管理の枠組みの中でVaR の果たす役割とは

第8章 資産負債管理
8.1 ALM の目標,対象範囲,手法および責任
8.2 金利リスク
8.3 資金流動性リスク
8.4 ALM 委員会(ALCO)
8.5 ギャップ分析
8.6 アーニングアットリスク
8.7 デュレーション・ギャップ・アプローチ
8.8 デュレーション分析を超えて:長期VaR
8.9 資金流動性リスク:貸方と借方
8.10 資金移転価格

第9章 クレジットスコアリングとリテール信用リスク管理
9.1 リテール信用リスクの性質
9.2 クレジットスコアリング──低コスト,一貫性,より優れた信用評価のために
9.3 どのようなクレジットスコアリングモデルが存在しているか
9.4 スコアカードのパフォーマンス測定とモニタリング
9.5 デフォルトリスクから顧客価値まで
9.6 バーゼルの規制アプローチ
9.7 証券化と市場改革
9.8 リスクに応じたプライシング
9.9 戦術的,戦略的リテール顧客獲得
9.10 結論

第10章 商業信用リスクと個々の信用格付
10.1 格付機関
10.2 債務格付と格付推移
10.3 内部リスク格付の基礎
10.4 財務分析(ステップ1)
10.5 債務者格付の調整ファクター
10.6 デフォルト時損失格付(LGDR)
10.7 結論

第11章 クレジットポートフォリオのリスクと信用リスクモデリングのための定量的アプローチ
11.1 信用リスクのモデリングがいかに重要で,かつ難しいものであるのはなぜか
11.2 ポートフォリオの信用リスクを変動させる要因は何か
11.3 ポートフォリオの信用リスクの推定―概観
11.4 CreditMetrics と信用リスクの遷移アプローチ
11.5 信用リスクを計測するための条件付き請求権または構造型アプローチ
11.6 ムーディーズKMV アプローチ
11.7 クレジットポートフォリオの評価
11.8 信用リスク計測のための保険数理的アプローチおよび縮約型アプローチ
11.9 ハイブリッド構造型モデル
11.10 スコアリングモデル
11.11 結論

第12章 信用リスク移転市場とその示唆
12.1 サブプライムモーゲージの証券化において何が問題であったのか
12.2 信用リスクの移転がなぜ革新的であったのか…もし正しく行われていたならば
12.3 これらすべては銀行の与信機能をどのように変化させているのか
12.4 ローンポートフォリオマネジメント
12.5 クレジット・デリバティブの概容
12.6 クレジット・デリバティブの最終利用者における利用例
12.7 クレジット・デリバティブの種類
12.8 信用リスクの証券化
12.9 資金調達のためだけの証券化
12.10 結論

第13章 カウンターパーティークレジットリスク:CVA,DVA,FVA
13.1 カウンターパーティークレジットリスクの定義
13.2 CCR 管理の基礎的要素
13.3 クレジットエクスポージャー
13.4 CCR のプライシングとヘッジ:Credit Valuation Adjustment(CVA)
13.5 誤方向リスク
13.6 CCR に関するバーゼルII,バーゼルIII の下での規制資本
13.7 中央清算機関(CCP)
13.8 CVA VaR
13.9 結論

第14章 オペレーショナルリスク
14.1 オペレーショナルリスク管理の進化と定義
14.2 銀行のオペレーショナルリスク管理における8 つの主要要素
14.3 オペレーショナル損失をいかに定義し,分類するのか?
14.4 どの種類のオペレーショナルリスクに,オペレーショナルリスク資本が必要か
14.5 オペレーショナルリスクのためのVaR
14.6 オペレーショナルリスクを計量化するシナリオ,スコアカードおよび統合アプローチ
14.7 キー・リスク・インディケーター(KRI) の役割
14.8 オペレーショナルリスクの削減
14.9 オペレーショナルリスクに対する保険
14.10 非金融機関におけるオペレーショナルリスク
14.11 結論

第15章 モデルリスク
15.1 モデルリスクはなぜ重要なのか:市場リスクの例
15.2 モデルリスクはどのくらい広範囲な問題なのか
15.3 モデルの誤り
15.4 モデルの誤った実装
15.5 モデルリスクをいかに軽減するか
15.6 LTCM とモデルリスク:流動性危機においていかにヘッジが機能しなくなるか
15.7 結論

第16章 ストレステストとシナリオ分析
16.1 なぜストレステストは前面に出てきたか
16.2 ストレステストとシナリオ分析の種類:概観
16.3 ストレステスト・パッケージ(Stress Testing Envelope)
16.4 ストレステストとシナリオ分析に関する規制上の要件
16.5 ストレステストのベストプラクティス
16.6 ストレステストの活用とリスクガバナンスへの統合
16.7 ストレステストの目的と手法
16.8 シナリオの選択
16.9 個別リスクと複雑な仕組み商品のストレステスト
16.10 非銀行企業におけるストレステスト
16.11 結論:発展し続ける実務としてのストレステスト

第17章 リスク資本の配賦ならびにリスク調整後業績評価
17.1 リスク資本の目的は何か
17.2 リスク資本量の普及
17.3 RAROC―リスク調整後資本収益率
17.4 資本予算計画のためのRAROC
17.5 業績評価指標としてのRAROC
17.6 実務におけるRAROC
17.7 結論

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