実践的ソフトウェア測定

この書籍は現在お取り扱いできません。

書籍情報
ISBN978-4-320-09741-4
判型A5 
ページ数268ページ
発行年月2004年07月
本体価格4,700円
実践的ソフトウェア測定 書影
実践的ソフトウェア測定

ソフトウェア開発・保守プロジェクトで事実に基づく客観的な測定プロセスを実装するということは,プロジェクト固有の情報モデルを明らかにし,それに基づく一連の測定プロセスの遂行をとおして,プロジェクトの意思決定者の情報ニーズを定義し,優先順位付けすることである.本書では,このことを達成するためのPSMアプローチを取り上げ,ISO/IEC15939とCMMIで実証済みの測定概念に基づいて,実務的に妥当なやり方でいかに有効な測定プロセスを実装できるかを説明する.
 本書の各章における主題は,以下のとおりである.
 第1章ではソフトウェア測定の概観を示し,測定が今日の情報指向型ビジネスモデルをどう支援するか,また,測定がどのように企業の資源となりうるかを説明する.そこではプロジェクトレベルと組織レベルの測定の関係を明らかにし,PSMの2つの主要概念,測定情報モデルと測定プロセスモデルを紹介する.
 第2章は,測定情報モデルとその測定コンポーネントについての詳細な検討である.測定情報モデルを測定計画およびその実施アクティビティと関連づける.第3~7章は,個別の測定アクティビティを詳細に検討する.
 第3章は測定計画アクティビティに焦点を絞り,情報ニーズに基づくプロジェクト固有の測定計画を定義するために必要な事柄について述べる. 第4章は測定の実施アクティビティに目を向け,測定データの収集と分析の仕方を検討する.分析タイプおよび因果関係からみた情報ニーズと課題の関連づけの仕方を含む,測定分析についての2,3の概念を紹介する.第5章では3つの主要な分析タイプ――見積りの分析,実現可能性の分析,実績の分析――の詳細な処理について示す.第6章では測定アクティビティの評価について示す.プロジェクトで用いた測定量およびプロジェクトの測定プロセスのアセスメント,評価,改善に焦点を当てる.第7章は適切なプロジェクト測定プロセスの実装に関連する組織の要求に目を向けた,コミットメントの確立と維持について述べる.また,測定の「教訓」についても触れる.
 第8章では本書に示した概念をレビューし,主要な成功要因を明らかにする.
 付録Aでは,ソフトウェアプロジェクトに一般的に適用される測定枠組みの詳細例を示す.付録Bでは,典型的な情報システムのための測定プロセスの実例を示す.付録Cは,主要なソフトウェア改良プロジェクトにとって,測定がどのように適用できるかを示す実例である.
[原著JohnMcGarryetal.:PracticalSoftwareMeasurement:ObjectiveInformationforDecisionMakers,Addison-Wesley,2001]
(発行元:(株)構造計画研究所,発売元:共立出版)

目次

第1章 測定:基本的概念と実践
1.1 測定の動機
1.2 組織の差別化としての測定
1.3 基礎――プロジェクトの測定
1.4 測定の成功要因
1.5 測定情報モデル
1.6 測定プロセスモデル

第2章 測定情報モデル
2.1 情報ニーズ
2.2 測定の枠組み
2.3 測定の枠組みの例

第3章 測定計画の作成
3.1 情報ニーズの特定と優先順位付け
3.2 測定量の選択と規定
3.3 測定方法のプロジェクトプロセスへの統合

第4章 測定の実施
4.1 データの収集と処理
4.2 データの分析
4.3 提言の作成

第5章 分析の技法
5.1 見積り
5.2 実現可能性の分析
5.3 実績の分析

第6章 測定の評価
6.1 測定成果物の評価
6.2 測定プロセスの評価
6.3 経験データベースの更新
6.4 改善事項の決定と実施

第7章 コミットメントの確立と維持
7.1 組織的なコミットメントの確立
7.2 測定責任の明確化
7.3 リソースの提供
7.4 測定プログラムのレビュー
7.5 教訓

第8章 ソフトウェアで成功を収めるための測定

付録A 測定の枠組みの例
マイルストーンの完了
作業単位の進捗――ソフトウェア設計の進捗
段階的開発能力
要員工数
財務実績――達成度
物理的規模と安定性
機能的規模と安定性
機能の正しさ――欠陥数
機能の正しさ――欠陥密度
効率性――応答時間
プロセスの標準への準拠性
プロセス効率
技術の適合性
顧客からのフィードバック

付録B 情報システムでのケーススタディ
B.1 プロジェクトの概要
B.2 プロジェクト管理の実施
B.3 テスト準備状況の評価
B.4 インストールと運用の支援

付録C 「シナジー」コピー機でのケーススタディ
製品とプロジェクトの概要
見積りと実現可能性の分析
再設計と再計画