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ソフトウェア開発のエクセレントカンパニー―一流であるための挑戦的ベストプラクティス― 

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書籍情報
ISBN978-4-320-09736-0
判型A5 
ページ数254ページ
発行年月2003年01月
本体価格3,100円
ソフトウェア開発のエクセレントカンパニー 書影
ソフトウェア開発のエクセレントカンパニー

多くの講演やカンファレンスが行われていても、実務に携わる人々はあまりにも日常業務に忙しく、そこに参画することすらできない。そのため多くの優秀な技術者が他者の経験を知りうる機会を十分持てないでいる。そして何度も同じ課題にぶつかりながら、あたかも初めてのごとく対処している現実がある。ソフトウェア開発の世界では、残念ながら、いわゆる組織としてのナレッジマネジメントはあるべき姿からはなはだしく乖離していることが多く、同じ類の誤りを繰り返している場合が多い。
 我々は技術の進歩が激しければ激しいほど、もっと他者の失敗と成功から学ぶべきである。そもそもエンジニアリングとは技術的経験と知見の繰り返し利用の上に成り立っている。そのような経験や知見が普遍化されて初めて標準となり、あるいは規準やガイドラインとなってプロセスの確立に寄与し、1つの技術分野を生み出すこととなる。もちろん、人の経験を知るにはそれなりの努力・労力が必要であるが、技術経験の管理に力を入れているソフトウェア開発組織も少なくない。
 本書に示されたのは、さまざまな分野の大小の組織における実務上のチャレンジの経験の披瀝である。そこには必ずしも特別に目を見張るような新しい技術があるわけでもなければ、新しい理論が登場しているわけでもない。しかし、そこにはエクセレンスにチャレンジしている数多くの現場の技術者や管理者が、時間とリソースの厳しい制約の中から、新しい状況を作り出そうと現実的なソリューションを試みた中での成功体験の事例がある。
 ソフトウェア開発組織も他の組織と同様、それぞれに置かれている状況は異なるから、本書はそこに示された具体的な技術的アプローチあるいは指針やガイドラインをそのまま自らの組織に適用しようとして読むべきではないのであろう。あげられた事例もさまざまな業務・技術分野に及んでおり、そのすべてから直接学ぶことができるような企業は稀であろう。むしろここにあげられた10の事例は、それぞれの状況の中でチャレンジを行い、何かを実現した、我々に勇気を与える経験の記録として、読者の興味に従っていくつかを読むべきである。読者はそこから刺激を得て、ソフトウェア開発環境の中で自らチャレンジを続ける糧を得るはずである。いわば本書は、読者と同じような環境にある他の組織が、エクセレンスに対して敢然とチャレンジした、「元気の素」の書である。
(「監訳者の言葉」より抜粋)
[原著 Alka Jarvis, Linda Hayes: Dare to be Excellent -Case Studies of Software
Engineering Practices That Worked-, Prentice Hall, 1998]
(発行元:(株)構造計画研究所,発売元:共立出版)

目次

第1章 要求定義(Texas Instruments)
1.1 企業のプロフィール
1.2 要求定義の基本概念
1.3 実施の理由
1.4 DI部のビジネス要求の導出と分析
1.5 教訓
1.6 結論

第2章 プロジェクト計画(Intel Corporation)
2.1 企業のプロフィール
2.2 IntelのLANDesk製品
2.3 アンチウィルス(AV)製品
2.4 アンチウィルス(AV)技術
2.5 ウィルス予防ソフトウェア
2.6 リバイバルプラン
2.7 文化的課題
2.8 結果―優れた持続的なLDVP新世代製品
2.9 教訓
2.10 結論

第3章 技術プロジェクトの管理プロセス(PKS Information Services)
3.1 企業のプロフィール
3.2 実施の理由
3.3 企業理念
3.4 技術プロジェクトの管理プロセス
3.5 文化的変化
3.6 実施
3.7 最終的な結果
3.8 教訓
3.9 結論
3.10 TPMPのサンプル

第4章 プロジェクト支援室(Royal Bank Financial Group)
4.1 企業のプロフィール
4.2 実施の理由
4.3 文化的変化
4.4 プロジュクト室
4.5 チャレンジ
4.6 顧客満足度
4.7 結論

第5章 変革への引き金:インスペクション(Primark Investment Management Services Limited)
5.1 企業のプロフィール
5.2 実施の理由
5.3 ソフトウェア品質の計測
5.4 プロセスとは?
5.5 行動開始
5.6 教訓
5.7 文化的変化
5.8 戦略的計画
5.9 チャレンジ
5.10 結論

第6章 ソフトウェア信頼性工学(Digital Technology International)
6.1 企業のプロフィール
6.2 ソフトウェア信頼性工学の基本的概念とゴール
6.3 SRE実施の理由
6.4 問題に対するソリューション
6.5 文化的変化
6.6 プロジェクト計画/スケジュール
6.7 実施
6.8 結果
6.9 教訓
6.10 結論

第7章 リリース計画(Cisco Systems)
7.1 企業のプロフィール
7.2 実施の理由
7.3 リリース・プロセス
7.4 文化的変化
7.5 教訓
7.6 結論

第8章 リリース尺度(TANDEM Telecom Network Solutions)
8.1 企業のプロフィール
8.2 導入
8.3 実施の理由
8.4 協力の獲得
8.5 尺度の評価
8.6 算出法について
8.7 「確信度」の計算
8.8 実施
8.9 リリース管理アクション
8.10 結果
8.11 教訓
8.12 結論

第9章 ソフトウェア開発プロセス・ハンドブック(Phoenix Technologies Limited)
9.1 企業のプロフィール
9.2 なぜPTLはプロセス・ハンドブックを作ったか?
9.3 文化的課題
9.4 ソフトウェア開発ハンドブックのドラフト作成
9.5 教訓
9.6 継続的改善
9.7 結論

第10章 顧客/ベンダ関係の管理(International Business Systems)
10.1 企業のプロフィール
10.2 実施の理由
10.3 プロセスの説明
10.4 引継ぎ
10.5 アプローチ
10.6 文化的変化
10.7 プロジェクト計画/スケジュール
10.8 結果
10.9 教訓
10.10 結論

参考文献

索引