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ISOの品格―業績向上のためのISO≪86の知恵≫― 

書籍情報
ISBN978-4-320-09641-7
判型A5 
ページ数224ページ
発行年月2010年02月
本体価格2,600円
ISOの品格 書影
ISOの品格

審査のためのISOなんて,もうやめよう。不況を乗り切る知恵,全86項目を一挙公開。
企業「品」質は,経営者の人「格」にあり。経営者から派遣社員までの"人"を活かし,企業能力全開への戦略が,ここにある。
 
 はじめに8年ぶりにISO9001が改定となった。ISOのルールでは5年に一度が原則であるが,「ルールは破られるためにある」という言葉を思い出す。2008年のISO9001について内容を確認してみたが,これまでとほとんど変わっていない。2000年版で品質の規格としては完成の領域に入ったと判断される。
 一方,筆者がこれまで行ってきた審査を通じて感じるのがシステムの多重化である。9001,14001,27001など次々とISO化され,複数の規格を認証取得している企業は振り回されぎみと推測される。
 本書は2003年に発刊した「ISO9001活用ハンドブック」の改訂版として,その後の5年間に各企業のISO運用状況を観察,分析した結果を基に,企業経営の有効性向上の視点からISOマネジメントシステムの運用に対する改善・提案をまとめたものである。
また,本来ISOの大きな目的である「有効性」を考えている企業が非常に少ない。関連の図書を購入したり,有用な情報を収集したりして,自社のISOの運用をより効果的なものにしていこうというスタンスが感じられない。世の中全般,「本離れ」といわれて久しいが,大型書店でもISOコーナーは縮小気味とも感じられるし,最近は関連の新刊本も少ないようである。またISOの専門誌を読んでも概要や現状の問題点までは論議されているが,業務に結び付く実践的内容が少ない。
 特に認定機関(JAB)や認証機関(審査機関)がISO17021のような規格を通してルールや仕組みのなかで有効性を考えること自体無理がある。審査員資格の更新は少し前に「コンピテンス」ということで行われていたが,どのような仕組みに変えても,審査員の力量は多少底上げされるものの力量の向上にはつながらない。
 音楽の世界でもスポーツの世界でも超一流の人は持って生まれた才能と優れた練習でしか生まれない。だからといって,自然に任せておいてよいかということではない。最近の教育で学力低下が指摘されており,これまで実施されてきた「ゆとり教育」のカリキュラムが見直されることになった。ISOの世界ではスーパースターを誕生させる必要はなく,仕組みや考え方を周知することで,多くの企業でより有効性の高い運用ができれば,筆者の目的は達成される。
 筆者はISOの世界に早くから「活用」という考えを提唱してきたが,最近ちょっと色あせた言葉になってしまったかなと感じている。これは単に流行的な意味合いではなく,ISOがよい意味でいろいろな業界に普及した結果,品質管理の素人が管理責任者になり,品質の知識レベルの低下につながったことが一因と考える。
 品質管理を理解している管理者層の比率が少なくなっているうえ,仮に少し知識があったとしても,単なる知識だけではISOを企業の管理ツールとして活用するには限界があり,さらにセンスがないと,なかなか本来業務とISOを一体化した運用ができない。
改善用語にイクルス(ECRS)[排除(Eliminate),結合(Combine),交換(Rearrange),簡素化(Simplify)]という言葉があるが,ISOの有効性を高めるセンスとは各種の管理手法とISOを融合し,企業の運用にどのように結び付けるか,応用するかと考えられる。
今回は企業の応用力の退化を感じつつ,それでも無駄なISO運用をなくしたいという筆者の切なる思いをより具体的な提言という形で本書にまとめた。内容はISO9001を中心にしているが,他のISO規格で経営に有効な部分にも言及している。また,前著と異なり規格の細かい解説は一切していない。
 本書は経営者に読んでいただきたい。また一般社員,特に派遣社員の方にも読んでいただき,より知的な貢献ができ,存在価値を発揮できるようになっていただきたい。また,管理責任者・事務局の方も経営者に対するより有効な提言ができるように指南書として使っていただければ幸いである。もう,「活用」ではまだるっこしい。本書では,改善の考え方を解説するとともに,より直接的な提案をさせていただいた。
≪本書のインデックス≫
本書は86項目で構成され,1~4頁程度の読みきりになっており,どこから読んでいただいても結構です。優先順位をつけたい場合には下記インデックスを参考にしてください。


〈分析〉本書で述べた状況を筆者がどのようにみているか,何がいえるかを解説した項
〈考察〉状況をどのように理解するとよいかを解説
〈診断〉読者の企業に照らして方向性を与える
〈提案〉推奨事項的な提案
〈処方箋〉即効性のある改善内容

経営者の視点:この項に関して経営者に実行していただきたい内容
派遣社員の視点:この項に関して派遣社員に参考にしていただきたい内容
(はじめにより)

目次

第1部 マネジメントシステムを点検する

1 サラリーマン社長とオーナー社長の違い 〈考察〉

2 創業者特有の感の良さを活かして企業を活性化する 〈提案〉

3 トップのカリスマ性が社員を指示待ち族にしている例 〈診断〉

4 自分の成功体験を過信せず,自分の限界を認識する 〈診断〉

5 カリスマ社長への提言 その1 〈分析〉

6 カリスマ社長への提言 その2 〈分析〉

7 カリスマ社長への提言 その3 〈分析〉

8 カリスマ社長への提言 その4 〈分析〉

9 カリスマ社長への提言 その5 〈分析〉

10 カリスマ社長への提言 その6 〈分析〉

11 カリスマ社長への提言 その7 〈分析〉

12 カリスマ社長への提言 その8 〈分析〉

13 ISOを導入で効果を出している企業 〈分析〉

14 ISOの活用はトップダウンを前提で考える 〈処方箋〉

15 ISOは管理のために「容器」を提供するツールである 〈提案〉

16 容器について考える 〈考察〉

17 作った容器(マネジメントシステム)に反映されていないISO項目 〈診断〉

18 外部から情報を得ても実質的な改善ができない企業(経営者) 〈診断〉

19 継続的改善の活動とは 〈考察〉

20 認証取得・維持の目的を再確認する 〈提案〉

21 マネジメントシステムは進化しているか その1 ISOを知らないレベル

22 マネジメントシステムは進化しているか その2 ISOを知っているレベル

23 マネジメントシステムは進化しているか その3 ISOを説明できるレベル

24 マネジメントシステムは進化しているか その4 ISOを実践できるレベル

25 マネジメントシステムは進化しているか その5 ISOを改善できるレベル

26 改善を怠り「慣れ」というぬるま湯に浸っていないか 〈診断〉

27 行動に結び付く品質方針を作る 〈提案〉

28 目標設定の内容次第で会社は変わる 〈分析〉

29 文書とは何か,記録とは何か 〈分析〉

30 不具合情報を隠さないで活用する 〈処方箋〉

31 不具合情報を分析する 〈分析〉

32 コンサルの情報を鵜呑みにしないで,より実態に近づける 〈考察〉

33 文書化の目的を再検討し,規定類を見直す 〈提案〉

34 文書化の適切さを再確認する 〈診断〉

35 形骸化したチェックリストの運用になっていないか 〈診断〉

36 昔作ったピラミッド的文書体系をフラット化する 〈考察〉


第2部 業績向上に直結する処方箋

37 複数の規格を審査することは可能か 〈考察〉

38 顧客満足の管理に対するアドバイス 〈処方箋〉

39 アンケート法以外で顧客満足を管理する方法 〈処方箋〉

40 クレーム・工程内不良を減らす 〈分析〉

41 文書・記録が重い:身の丈に合わせISOを運用する 〈考察〉

42 改めて業務分析から始める:フローチャートで業務を整理 〈処方箋〉

43 PDCAを適切に回しているかを再確認する 〈考察〉

44 PDCAのCから始める(CAP-Doの考え方) 〈考察〉

45 記録は証拠だけでなく,活かすことも検討する 〈考察〉

46 記録の保管期間の決め方 〈診断〉

47 ISOで力量を2倍にする取組み 〈考察〉

48 従業員満足の仕組みを作る 〈提案〉

49 「人は楽をしたがる」習性をマネジメントシステムに活用する 〈考察〉

50 改善の楽しさを身につけるようにマネジメントシステムを工夫する 〈考察〉

51 キャリアプランをマネジメントシステムに織り込み運用する 〈提案〉

52 考える力・問題創出能力(発見力)を養う仕組みを作る 〈提案〉

53 マネジメントシステムのなかで派遣・パート・アルバイトをどう活かすか 〈考察〉

54 マネジメントシステムのなかで売上げ・利益を改善し,業績向上に結び付ける 〈考察〉

55 業態別重要項目 その1

56 業態別重要項目 その2

57 業態別重要項目 その3

58 規格の要求項目を業績向上に活かす その1 〈処方箋〉

59 規格の要求項目を業績向上に活かす その2 〈処方箋〉

60 規格の要求項目を業績向上に活かす その3 〈処方箋〉

61 規格の要求項目を業績向上に活かす その4 〈処方箋〉


第3部 管理ツールをQMSに活かす

62 品質管理の基本 その1 QC7つ道具 〈提案〉

63 品質管理の基本 その2 新QC7つ道具 〈提案〉

64 ISOのなかでリスクマネジメントを導入する 〈提案〉

65 ISOは「改善」には最適ですが「大改善」のツールではありません 〈考察〉

66 企業の存続が大前提:ISOとBCMを結び付けて運用する その1 〈提案〉

67 企業の存続が大前提:ISOとBCMを結び付けて運用する その2 〈提案〉

68 ISOのなかで人事評価制度をどのように位置づけるか 〈提案〉

69 企業倫理とISOの関係を考える 〈考察〉

70 システム構築は性善説・性悪説のどちらを採用するか 〈考察〉

71 ISOの仕組みに企業の社会的責任(CSR)を導入する 〈考察〉

72 日常業務の失敗を活かすISO 〈考察〉

73 成功に学んではいけない! 〈処方箋〉

74 基準・ルール作りは失敗からスタートする 〈処方箋〉

75 良い失敗・悪い失敗:失敗の活かし方 その1 〈処方箋〉

76 良い失敗・悪い失敗:失敗の活かし方 その2 〈処方箋〉

77 改善の目の付けどころ その1 〈処方箋〉

78 改善の目の付けどころ その2 〈処方箋〉

79 改善の目の付けどころ その3 〈処方箋〉

80 失敗を活かす組織運営 〈処方箋〉

81 業績向上に直結する品質目標の設定 その1 BSCとMBO 〈考察〉

82 業績向上に直結する品質目標の設定 その2 BSCとMBO 〈考察〉

83 ISOと内部統制の共存を検討する 〈考察〉

84 各種マネジメントシステムの統合 〈処方箋〉

85 統合システムをどのように作るか 〈処方箋〉

86 統合後の内部監査とマネジメントレビューの運用方法 〈処方箋〉

 結びにかえて

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