物性II:高分子ナノ物性

書籍情報
シリーズ名高分子基礎科学One Point 全10巻 【10】巻
ISBN978-4-320-04444-9
判型B6 
ページ数142ページ
発行年月2017年05月
本体価格1,900円
物性II:高分子ナノ物性 書影
物性II:高分子ナノ物性

 高分子材料は私たちの身の回りに溢れており,さまざまな形で生活を支えている。従来は構造材料としての使用が主流であったが,昨今では機能材料としての展開が多く見受けられる。後者の場合,高分子の表面や界面,また,薄膜が主役となる場合が多くなっており,その構造や物性を三次元バルク試料で体系化されてきた高分子科学の知見に基づき理解し,予測することが困難となりつつある。本書では,高分子材料の表面や界面,また,薄膜に対する考え方を提案し,分析手法の解説も交えながら,新しいデータを用いて議論を展開している。
 高分子表面・界面が関連する現象を扱う大学院生,研究者,技術者の方にとって,本書が基礎的な事項を述べた高分子科学のテキストと高度な研究論文との間の橋渡しとなることを目指した。

目次

第1章 界面の考え方
1.1 はじめに
1.2 界面の定義と自由エネルギー
1.3 接触角

第2章 表面構造
2.1 局所コンフォメーション
2.2 結晶構造
2.3 表面濃縮
2.4 原子間力顕微鏡による表面凝集構造解析

第3章 表面物性
3.1 弾性率
3.2 フォースディスタンスカーブ解析と弾性率マッピング
3.3 弾性率の深さ依存性
3.4 ガラス転移
3.5 緩和過程
3.6 立体規則性の効果
3.7 表面層の厚さ
3.8 表面粘弾性の絶対値計測

第4章 界面構造
4.1 局所コンフォメーション
4.2 密度分布
4.3 界面拡散と界面厚
4.4 複合材料界面

第5章 界面物性
5.1 異種固体界面
5.2 液体界面

第6章 薄膜構造と物性
6.1 構造
6.2 ガラス転移温度
6.3 緩和時間分布
6.4 弾性率評価